クルマで追突されたときなどに起きやすいのがむちうちです。その場合、治療費などを相手方から請求することができるほか、症状の程度によって交通事故慰謝料を請求することもできます。
慰謝料には入院や通院による精神的苦痛に対する入通院慰謝料、後遺障害認定された時に請求できる後遺障害慰謝料、そして後遺障害がなければ得ることができたはずの収入に対する後遺障害逸失利益や休業損害などがあります。
むちうちによるダメージが大きければ大きいほど、慰謝料の額も上がっていきますが、保険会社との交渉においては自分で行うよりも専門の交通事故弁護士に任せた方が有利に進むことが多いです。
むちうち慰謝料の基準
むちうち慰謝料の額は、自賠責保険、任意保険、そして裁判所によって基準が異なります。自賠責保険の場合は、実通院日数を2倍した数か、治療期間のどちらか少ない方に、4,200円をかけて算出します。
任意保険の場合は、通院期間と入院期間によって算出されますが、6か月通院した場合は642,000円、そこに入院1ヶ月が加われば832,000円となります。裁判所の場合は、保険に比べると高い交通事故慰謝料を請求することが可能です。たとえば、通院6か月の場合890,000円、そこに入院1か月が加われば1,130,000円が相場です。
むちうち慰謝料はちゃんと請求しましょう
交通事故に遭ってしまい被害者になってしまった時に、多くの人が悩まされるのがむちうちです。この症状は骨が強い衝撃によってずれてしまうことが原因ですが、よくイメージされているものに首が痛いというものがあります。
確かにそのように直接的な症状もありますが、神経は意外な場所への影響もありますから、首だけが症状の場所だと思わない事です。交通事故に遭ったら、きちんと病院での検査を受けて、むちうち慰謝料をもらう手続きをしましょう。訴訟というほど大げさなものではなく、相手方の保険会社に連絡すれば手続きをしてくるはずです。
むちうちで適切な交通事故慰謝料をもらうために
交通事故によって被ったむちうちに対して、適切な交通事故慰謝料をもらえるようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。一般に、事故の直後は痛みを感じないことが多いですが、少しでも違和感を抱いたらすぐに受診することが必要です。
なぜなら、初診日が事故から一週間以上も遅いような場合、認定が通らないことがあるからです。さらに、適切な交通事故慰謝料をもらえるようにするためには、痛みの特徴に応じてかかる病院を選ぶということです。むちうちの症状は人によってさまざまに異なるため、ふさわしい病院でふさわしい診断を受けることによって、認定されやすくなることでしょう。
むちうちによる交通事故慰謝料は弁護士へ
むちうちの場合、交通事故慰謝料を、加害者や相手の保険会社に慰謝を請求する事が可能です。その際には自分で請求する事も可能ですが、弁護士に依頼した方が確実です。弁護士は法律の専門家であり、最高裁判例について熟知しています。
そのため適切な請求額を算出する事が可能です。通常弁護士に法律相談を依頼したり、事件を受任してもらったらすぐに多額の現金を準備する必要がありますが、交通事故の案件だと弁護士費用の支払いは慰謝料の支払いが済んでからになるので、弁護士費用などの諸費用について心配する必要は、全くありません。
むちうち被害で交通事故慰謝料を請求したいなら
交通事故慰謝料は、被害者が事故で損害を負った時に加害者に請求することができます。例えば、むちうちになった場合も、怪我をして精神的な苦痛を負っているので、それ相応の慰謝料として請求が可能です。
この交通事故慰謝料を請求したいのであれば、まずは交通事故弁護士に相談したほうが良いです。その理由は、そもそも請求ができるか、請求することができるとしてどのくらいの額が請求可能か、といったことを助言してもらえるからです。また、自分で加害者側と交渉をするよりも、交通事故弁護士に任せた方が法律知識や交渉ノウハウを生かしてもらうことができるので、成功しやすくなります。