交通事故慰謝料と過失相殺の関係性

交通事故慰謝料は、交通事故で受けた物以外の損害、つまり精神的・肉体的苦痛を賠償するものという意味があります。交通事故慰謝料の額の算出には、加害者・被害者それぞれの年齢や職業、また被害者の傷害・後遺症の程度、生活状況などが考慮されて決められますが、その金額算出には基準が設けられていてだいたい定額化されています。例えば、弁護士の基準ですと、死亡事故の場合、死亡したのが一家の支柱的人物なら交通事故慰謝料は2700万円~3100万円くらいとなっています。

ちなみに自賠責保険の基準なら350万円ですし、任意保険会社の基準は各社各様となっています。さらに、交通事故慰謝料額の算定には過失相殺という要素が加わってきます。交通事故では過失割合というものが算出されます。これは事故当事者の事故に関する責任の割合です。この過失割合が高いと、事故に対する責任が重いということになり、その分賠償額が減額されます。例えば100万円の交通事故慰謝料が算出されたとしても、過失割合が30%ということであれば、30万円減額された70万円しか交通事故慰謝料を受け取れないということになります。このように過失相殺によりもらえる交通事故の金額はかなり上下するので、過失割合の算定は示談交渉で揉めることが多いです。

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後遺障害の法律相談は交通事故弁護士を頼るのが確実

後遺障害の法律相談は、交通事故弁護士を頼るのが確実です。その理由は、交通事故特有の問題を知っているため、確実な助言をしてもらうことができるからです。これにより、その後の対応をうまくいくようにさせることができます。

また、交通事故弁護士なら、交通事故の示談交渉や慰謝料、損害賠償の請求を依頼する場合にもうまくやってくれます。それらを代わりに行ってもらうことを見据えるのであれば、交通事故相談の段階から利用していた方が、うまく連携することができるので早期解決を期待することができます。したがって、後遺障害で悩んでいるなら利用をおすすめします。

交通事故弁護士に後遺障害の相談をするメリット

交通事故弁護士に後遺障害の相談をしたからといって、病気の症状が変わるわけではありませんが、交通事故の相談だけでもしておいたほうが良いです。

後遺障害の認定は、法律で定められた手続きに従って行われます。

本当ならば認定されていたような病気でも、手続きでミスがあったり、書類に不備があったりして認められなかったということもあります。

交通事故弁護士に交通事故の相談をして、あらかじめアドバイスを受けておくことでミスをしてしまう可能性を減らせます。

また、保険会社は利益が相反していますので、保険会社にまかせっきりにしておくと、もらえる損害賠償の金額が大きく減ってしまうこともあります。

交通事故弁護士なら後遺障害についての法的なアドバイスが可能

交通事故弁護士は、交通事故を専門に扱う弁護士です。交通事故には、後遺障害といった交通事故特有の問題があります。

交通事故弁護士であれば、実務経験が豊富であるため、この問題の相談に対しても、的確なアドバイスをすることが可能です。

したがって、後遺障害が生じてしまい、加害者に対して何らかの請求をしたいと考えているなら、一度交通事故の相談をしてみるのがおすすめです。

請求が可能か、可能だとしてどの程度の請求が可能かといった点について、判例や実務などの状況を基に判断してくれます。これなら、法律に詳しくない人でも、対処できます。